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プログラミング中に気づいたことや日々の記録を書いていきます。情報関係基礎の解説記事等も作成します。

【解説】情報関係基礎 平成30年度 センター試験

センター試験解説シリーズ 平成30年 情報関係基礎 解説

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問題 : 平成30年度情報関係基礎.pdf - Google ドライブ

解答 : 平成30年度情報関係基礎_解答.pdf - Google ドライブ

 

受験者数 平均点 最高点 最低点 標準偏差
487 59.35 100 15 18.52

*1

 

第1問(必答)

問1

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a パソコン購入後の親子の会話

ア : ①アップデート

イ : ③セキュリティホール

ウ : ⑤踏み台

 

ソフトウェアには脆弱性(不具合や設計上のミスによるセキュリティ上の弱点)が存在します。※脆弱性=セキュリティホールとも言う

いわゆるコンピュータウイルスはこうしたセキュリティ上の弱点を利用して、悪さをします。ソフトウェアを発表してから、時間が経てば経つほど新たな脆弱性が発見されます。そのため、ソフトウェアの作成者は脆弱性が見つかり次第、対策として修正プログラムを作成し配布します。

ユーザーは、作成者が配布する修正プログラムを用いて定期的にアップデート(更新)することで、ウイルス等からコンピュータを守る必要があります。

 

定期的なアップデートを怠ると、自身がウイルス感染する可能性があるだけでなく、他のコンピュータへ攻撃をする中継点(踏み台)とされる可能性があります。

なぜそんな回りくどいことをするかというと、悪意あるプログラムの配布元を分かりづらくする狙いがあります。

 

踏み台となってしまうと、気づかぬうちに大量のスパムメールを送信するのに使われたり、ウイルスの配布を手伝わされたりしてしまいます。

知らぬうちに自分のパソコンが犯罪に使われる可能性もあるのです。恐ろしいですよね。面倒でも、定期的なアップデートを心がけましょう。

 

b アドレス表記

エ : ①IPアドレス

オ : 6

 

IPアドレスとは、ネットワーク上の機器を判別するための住所のようなものです。

Windowsではコマンドプロンプトでipconfig、macではターミナルでifconfigと入力することで確認できます。

 

「192.168.0.6」のように10進数で表記されます。これはIPv4アドレスと呼ばれるものです。IPv4とIPv6、グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスなどの説明は今回は割愛します。

 

今回の問題は10進数から2進数へ変換できるか問われている問題です。

こういった変換の問題では問題用紙に以下の表をサッと書くといいでしょう。

2進数 27 26 25 24 23 22 21 20
10進数 128 64 32 16 8 4 2 1

問題の「10.0.0.170(10進数)」を2進数に変換すると「00001010.00000000.00000000.10101010」となるので、1の数は6となります。

 

余談ですが、こういった問題の時は4ビットごとに印をつけるとビットの間違いが減ります。

例 : 0000'1010.0000'0000.0000'0000.1010'1010

 

c Webサイトの確認

カ : ⑥ドメイン名

キ : ⑧認証局

ク : ⑦電子証明書 

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そのWebサイトの確認方法として一番簡単なのはドメイン名を確認することです。

例えば、最新のiPadの情報を見たいと思ってappleのサイトを参照しようとした際

https://www.apple.com/ これが正しいサイトですが、フィッシングサイトなどの悪意あるサイトではドメイン名のapple.comがapp-le.comになっていたりすることがあります。

 

それでもなりすましサイトである可能性が残るので、httpsで接続して、第三者機関である認証局が発行した証明書を確認します。

httpsとは、SSL(Secure Socket Layer)と呼ばれる通信方式でサーバと通信を行うプロトコルです。

 

httpsの仕組みや証明書の確認方法を詳しく知りたい方は以下のサイトなどを参照されるといいと思います。

jp.globalsign.com

jp.globalsign.com

 

d インターネット上の情報の取り扱い

ケ : ⑤信憑性

コ : ④情報操作

サ : ⑦更新日時

 

インターネット上の情報は常に正しい情報とデマ情報両方が行き交っています。

熊本地震の時に「ライオンが逃げた」とデマ情報を流した人が逮捕されたニュースを知っている方も多いかと思います。

this.kiji.is

常にその情報が正しい情報なのか、考えながら情報を取捨選択する必要があります。

 

問2

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空欄 シ・スセ

シ : 2

スセ : 10

 

図1では標本化周期が0.01秒、標本の電圧値Vは j−0.5V<j+0.5なら段階値jを割り当てるとされています。

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段階値の範囲をわかりやすく表すと上図のようになります。

0.02秒では1.5V<2.5の範囲にあるので段階値は2となります。

 

また、図1では段階値が0~3の4値に設定されています。二進法で表すと 

段階値 21 20
0 0 0
1 0 1
2 1 0
3 1 1

上表のようになるので、時刻0.02秒における段階値は10(二進法)となります。

 

空欄 ソ〜ツ

ソ : ⓪時刻0秒と時刻0.01秒の間で電圧がいったん下がった後、上がっていること

タ : ②時刻0.02秒の電圧より時刻0.03秒の電圧の方が低いこと

チ : ①T/2

ツ : ④n+1

 

図2では、「段階値を0~7に設定した」とあるので、わかりやすく表すと

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上図のようになります。標本の数が2倍かつ段階も2倍になっているので、電圧の変化をより詳しく読み取ることができます。

空欄ソ・タについては、図1, 2と解答群をよく見れば正解できます。

 

標本化周期(サンプリング周期)T[s]は何秒ごとに標本化するかということを表しています。ですので、単位時間あたりの標本の数を2倍にすると標本化周期はT/2(チ)になります。

例 : 1秒に1回標本化していたとしたら、標本化周期T[s]は1です。それを1秒に2回標本化することにしたら0.5秒に1回標本化することになるので、T[s]は0.5になりますね。

 

また、ツについては図1と図2の段階値を見るとわかりやすいです。

図1で段階値は0, 1, 2, 3の4値となっており、図2では0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7の8値です。

以下に図2の段階値0~7を二進法で表した表を示します。

段階値 22 21 20
0 0 0 0
1 0 0 1
2 0 1 0
3 0 1 1
4 1 0 0
5 1 0 1
6 1 1 0
7 1 1 1

4値を表すには量子化ビット数が2ビット、8値を表すには3ビット必要です。

これより段階値を2倍にすると量子化ビット数はn+1になることがわかりますね。

 

空欄 テト・ナニ・ヌ

標本化周期と量子化ビット数からデータ量を求める問題です。

空欄テトでは標本化周期が1万分の1秒とあるので、1秒間に1万回標本化が行われます。また、量子化のための段階値が0~4095とあるので、4096段階で量子化することがわかります。4096=212なので12ビットです。

よって1秒間のデータ量は1万×12ビットで12万ビットとなります。

 

ちなみに、210が1024であることは覚えておきましょう。それ以上の数字は1ビット増えるごとに2倍していけばいいです。

 

空欄ナニについても、空欄テトと同じように計算しましょう。

標本化周期が4万分の1秒、量子化のための段階値を0~32767すなわち32768値にするとあるので

1秒間に4万回の標本化をしてそれぞれ15ビット(215=32768)で量子化するということです。

よって1秒間のデータ量は4万×15ビットで60万ビットとなります。

 

空欄ヌについては、空欄テトと空欄ナニが解けていれば正解できるでしょう。

単位時間あたりの標本の数を増やしたり、量子化の段階を増やすことによって、アナログデータをより詳しくデジタルデータに変換できますが、その分同一のデータ量で表現できる時間は短くなります。

 

補足 AD変換/DA変換

ここで少しAD変換とDA変換について復習しておきましょう。

AD(Analog Digital Converter)変換はその名の通り、アナログデータをデジタルデータに変換することをいいます。DA(Digital Analog Converter)変換も同じくです。

 

アナログデータ(音声など)→AD変換→デジタルデータ

例 : バンドの演奏→mp3等のデータに

 

デジタルデータ→DA変換→アナログデータ

例 : mp3等のデータ→再生

 

今回の問題はAD変換の問題でした。

 

第2問(必答)

問1

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空欄ア・イ・ウ・エ・オ

ア : 2

イ : 3

ウ : 2

エ : 1

オ : 4

コマAは、図1のように、コマを中心として盤面の端まで縦横方向に影響領域をもつ。すなわち、盤面のある位置にコマAを置くと、そのコマと同じ行あるいは同じ列には、別のコマを置くことができない。

とあるので、コマAを盤面に置いたら、そのコマを置いた同じ行・列には別のコマを置くことはできません。

よって、N=2の時は最大2個のコマを置くことができ、2通りの置き方があります。

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同じようにして、N=3の時には最大3個のコマAを置くことができ、6通りの置き方があります。

 

今回、行と列の説明として、「北から南へ...」や「西から東へ...」などとわかりづらく書かれていますが、

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迷ったら行列の線の向きを思い出すといいでしょう。横が行、縦が列です。

体育の時の「一列に並べ〜」という掛け声を思い出すのもいいでしょう。

 

空欄エとオについては、コマAが行と列ともに被りのない組み合わせを選ぶといいです。各色線が、影響範囲を表します。

①(1, 2, 3, 4, 5)

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④(4, 2, 3, 1, 5)

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空欄 カ・キ・ク・ケコ

空欄カ以降は確率の問題に似ていますね。何通りあるか考える問題です。

N×Nの盤面に置いて、第1列目はN通りの置き方が考えられます。

2列目以降は、(N−1)通り、(N−2)通り、(N−3)通り...(N−(N−2))通り、(N−(N−1))通りとなります。

 

同様に考えて、第i列(1<iN)には、第i列より西(左)側にあるすべてのコマと異なる行にコマAをおきます。よって第i列には(N−(i+1))通りの置き方ができます。

 

盤面全体では、N個のコマAの置き方が全部でN×(N−1)×(N−2)×・・・×1通り存在することがわかります。

 

よってN=4の時は、4×3×2×1=24より24通りの置き方があるとわかります。

問2

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サ : 4

シ : ⓪ 含まない

ス : ③ N

セ : ② N−1

ソ : ① 1

タ : ⑥ 中央

チ : ⑥ 2N−2

空欄サ

問2では、対角線方向に影響領域をもつコマBが登場します。

N=3の時、下図のように考えると、コマBは最大で4個置くことができることがわかります。各色線が、影響範囲を表します。

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空欄シ・ス・セ

盤面を45度回転すると、問1のコマAのように影響領域を縦と横で考えることができるのでここでは拡張盤面を使い考えようということです。

白マスと黒マスで考えた時のコマBの置き方を考えてみると以下の図のようになります。

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他にも置き方はありますが、一番考えやすいのでこの並びで進めていきます。

 

白マスは元のN×Nの元盤面と同じマス数なので、コマBの数は最大N個です。

また、黒マスは行、列それぞれ1マスずつ少ないので最大N−1個です。

 

空欄ソ・タ・チ

白マスと黒マスは別盤面として考えられるので、白マスと黒マスを合わせて、45度回転した拡張盤面の各列には1個ずつコマが置かれていると考えることができます。

45度回転した拡張盤面の左右両端の列(点線アと点数イで囲まれた列)にある二つのコマを同じ列内で移動させて元盤面に収めるためには、それぞれを列の中央のマスに移動させなければならない。しかし、コマBの影響領域の条件から、二つのうちのどちらかしか元盤面に収めることができない。一方で、両端以外の列にあるコマについては、図4の例のように、元盤面における南端か北端の行に寄せて並べ置くことができる

とあるので、コマBを移動させます。移動させる位置をピンクの矢印で示します。

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移動させると以下の図のように北端と南端にコマを寄せた形になります。

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コマBの数は白マスのコマN−1個(−1個は元盤面に収めることができなかったコマ)+黒マスのコマN−1個=2N−2です。

よってN×Nの盤面にはコマBを最大で(2N−2)個置くことができます。

 

第3問(選択)

問1

空欄 アイ・ウエ・オカ・キ・クケ

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(ア, イ):(6, 2)

(ウ, エ):(2, 4)

(オ, カ):(7, 8)

キ : 3

(ク, ケ):(3, 8)

ここでは、袋小路を黒く塗る手段を考えます。

まず前提条件を確認しておきましょう。

  • 道は縦横方向のみ進むことができる
  • 環状の道や2×2以上の道、孤立した道は考慮しない
  • 道のマスで、上下左右のうち三方が壁であるものを行き止まりと呼ぶことにする
  • 行き止まりのマスは、袋小路の先端であり黒く塗ることができる

また、行き止まりを塗る方法として、手順1が示されているので、フローチャートで考えてみましょう。フローチャートを以下に示します。

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ちょっと雑ですがお許しを。rowが行、columnが列を表します。

 

フローチャートに沿ってマスを塗っていった図は以下のようになります。

例えば1-1という数字では1回目の1番目に塗られたマス、1-2では1回目の2番目に塗られたマスであることを示します。

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こういった問題の場合問題を解きながら実際に自分でも確認しながら進めていくといいでしょう。

 

処理を一通り終えると、スタート地点からゴール地点まで迷わずにいける道を見つけ出すことができます。

問2

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コ : ⓪ 0 

サ : ⑥ tate−1

シ : ⑦ yoko−1

ス : ② Masu[x, y]=0

セ : ③ 3

ソ : ① 1

問1ではrowやcolumnといった変数を使っていましたが、問2ではtateやyokoといった変数が登場しますね。次からは全て解いてから解説を作ります...。

 

さて、問2で登場する変数は

tate(行数)、yoko(列数)、Masu[x, y](配列の要素)、nutta(行き止まりを塗ったか)があります。

Masu[x, y]には、マス(x, y)が壁ならば1が、道であれば0が、またスタートやゴールならば9があらかじめ格納されている。マスを塗ることは、対応する配列の要素の値を1にすることである。

とあるので、Masu[x, y]が行き止まりであるとわかったら、Masu[x, y]を1にしてnuttaを1にするのだろうなと想像できます。

実際に31ページ図5のプログラムを見てみると(07)行でMasu[x, y]←ソ, nutta←1とあります。

 

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プログラムを見てみましょう。それぞれ簡単に説明をしておきます。

空欄コ

(02)nutta←コ については、前提条件にあった

変数nuttaは、ステップ1で行き止まりを1マスでも塗ったかどうかを示す。

と、(07)Masu[x, y]←ソ, nutta←1 をみるとわかります。

(07)行目のプログラムは、(06)行目のIF文を満たす時に実行されます。IF文を実行してnuttaに1を代入するので、実行前にはnuttaは0である必要があります。

よってコは0であると考えることができます。

 

空欄サ・シ

空欄サとシについては、XとYの範囲がわかっていれば解答できます。

今回は行き止まりであるかどうかを判定するプログラムです。すなわち問1と同じように外周については除いて実行をします。

ですので、今回のプログラムの実行範囲は以下の赤線で囲まれた範囲です。

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前提条件に、

変数tateと変数yokoには、迷路の行数と列数があらかじめ格納されている。

とあるので、tate=9、yoko=11であると考えることができます。

 

よって赤線で囲まれた範囲はY : 2から(tate−1)、X : 2から(yoko−1)となります。

 

空欄ス・セ・ソ

プログラムの(06)行目から(08)行目は、行き止まりを見つけた際に道を塗るという動作を表します。

前提条件に

マス(x, y)が壁ならば1が、道であれば0が、またスタートやゴールならば9があらかじめ格納されている。マスを塗ることは、対応する配列の要素の値を1にすることである。

とあるので、行き止まりを見つけたらそのマスの対応する配列を1にするという動作です。

 

問1の前提条件に

道のマスで、上下左右のうち三方が壁であるものを行き止まりと呼ぶことにする。

とあります。ですので、調べたいマスの三方が壁(すなわち1)である場合、行き止まりであるのでそのマスを1にします。

 

例えば、プログラムを実行する一番最初のマスである(x, y)=(2, 2)は周り三方が壁(1)なので、行き止まりとわかります。

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このように、Masu[x, y]が0でMasu[x, y]の三方が1であれば行き止まりということでMasu[x, y]を1にします。

 

よってプログラム(06)行目から(08)行目は

(06)もし Masu[x, y]=0 かつ s=3 ならば

(07)  Masu[x, y]←1, nutta←1

(08)を実行する

となります。

 

問3

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タ : ②x

チ : ③y

ツ : ⓪Masu[i, j]=0

テ : ①Masu[i+1, j]

ト : ②Masu[i, j+1]

ナ : ⑥i+di

ニ : ⑧j+dj

問3で登場する手順2では、

行き止まりを見つけたら、その分岐点に到着するまで新たにできた行き止まりを連続して塗る。

とあります。この文だけではいまいちわかりませんが、手順2のステップ3に

着目したマスの上下左右に隣接するマスのうち、新たに行き止まりになった可能性のあるマスに着目する。ステップ2に進む。

とあるので、手順2では、行き止まりのマスを塗ったあと、上下左右にまた行き止まりとなりそうなマスがあった場合そのマスに移動して検証するということがわかります。

 

こういった問題の場合、私は問題文を読んで、ある程度こういった動きをするだろうなと予測してからプログラムと照らし合わせて、プログラムを埋めていきます。

 

今回もそのように解説していきます。

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まず、プログラムを見て、問2までと同じく(x, y)=(2, 2)から始めることがわかります。

 

(2, 2)から行き止まりを塗っていきますが、塗っていく中で今後行き止まりになりそうなものを赤で囲ってみます。下図のようになりますね。

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(2, 2)→(2, 3)→(2, 4)と遷移するだろうと予測します。

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実際にどのように遷移していくか、いくつか試してみて正解を見つけましょう。

 

少し心配だったら、それ以降についてもいくつか確認しておくといいでしょう。

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時間がある方は、色分け通りに色を塗っていけることを確認しておくといいでしょう。

 

第4問(選択)

第4問については、解説用にエクセルファイルを作成しましたので、エクセルが開ける環境にある方はダウンロードしてお使いください。

 

解説用エクセルファイル : H30-jouhoukankei-4.xlsx - Google ドライブ

 

問1

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ア : ⑤B2−60

イ : ⑦B1*B2

ウ : ⓪IF

エ : ②MAX

オ : ④F2

 

まずは前提条件を間違えないようにしましょう。

法則1 晴天時、1個の価格が100円ならば、6時間で少なくとも600個売れる

法則2 晴天時、1個の価格を50円あげると、売れる個数が6時間で約60個減る

法則3  雨天時、売れる個数は晴天時の約8割になる

 

空欄ア・イ

法則2を使って計算します。

総販売個数は50円あげるごとに60個減るとあるので、セルC2には(B2−60)を入力して、D2からJ2に複写します。

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また、売り上げ金額は総販売個数×販売価格で求められるので、セルB3にB1*B2を入力してC3からJ2に複写します。

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空欄ウ・エ

何かを売る以上、価格設定が非常に重要であることは言うまでもありません。

できるだけ売り上げが多くなるような価格設定をしなければなりません。

 

ここでは、予測した売り上げ金額が最大になる金額で販売価格を設定しようとしています。すなわち、3行目の売り上げ金額が一番高いところを見つければ良いのです。

 

よってセルB5にIF(B3=MAX($B$3~$J$3),"◯","")を入力してセルC5からJ5に複写します。

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簡単に説明をしておきますと、MAX関数は選択範囲で一番大きいものの値を返します。

また、IF(条件式, 式1, 式2)関数では条件式の値が真(条件を満たす)場合は式1を、偽(条件を満たさない)場合は式2を返します。

今回は選択セルが=MAX($B$3~$J$3)を満たす場合は「◯」を、満たさない場合は「(空白)」を返すという式になっています。

 

関数の説明は問題冊子の一番後ろのページに載っているので、参考にされてください。

試験の時に忘れても確認できるのでいいですね。

 

情報関係基礎の表計算問題では一つだけ、実際のエクセルと違うところがあり、エクセルでは範囲の指定をB3:J3のように表すのに対し、情報関係基礎の問題ではB3~J3のように表すのでそこだけ注意してください。

 

空欄オ

IF(B3=MAX($B$3~$J$3),"◯","")の式によって、売り上げ金額が最大になる販売価格がわかります。

 

今回判定結果で「◯」がついたのはF5なので、販売価格は300円にすると総販売個数は360個ほどが見込まれ、売り上げ金額は108000円になります。

今回は不足しないように予備分を加えて400個を発注することにしたようですね。

 

問2

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カ : ③C$2~C$156

キ : ⓪A2

ク : ①SUMIF

ケ : ⓪A$2~A$156

コ : ⓪A2

サ : ③C$2~C$156

 

空欄カ・キ

シート2のレジ記録には、何時何分にいくつ売れたかが記録されているようです。

問題に載っている画像は一部省略されているので、作成したエクセルファイルでは条件に合うように作成しました。

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シート3の販売個数別集計では、販売個数、購入者数、販売個数合計をシート2のレジ記録から算出するようになっています。

 

販売個数ごとの購入者数はシート2レジ記録のC列から算出します。

1~4個を購入した人がそれぞれ何人いたのかを計算します。

よってB2にCOUNTIF(レジ記録!C$2~C$156, A2)を入力して、B3からB5に複写します。

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COUNTIF(セル範囲, 式)関数はセル範囲中で式と等しい値をもつセルの個数を返します。

今回は複写するために、式を「A2」のようにセル番号にしていますが、「"1"」「"2"」のように数字で表すこともできます。

 

範囲に$をつけるのは、複写するときに範囲がずれないようにするためです。

 

シート3の販売個数合計の列には、販売個数×購入者数を入力します。

 

空欄ク・ケ・コ・サ

シート4の時間帯ごとの販売個数と予測では、時間帯ごとの販売個数と予測個数、販売個数と予測個数との差を求めます。

 

何時に何個売れたかは、シート2レジ記録の時及び販売個数の列から算出できます。

セルB2にSUMIF(レジ記録!A$2~A$156, A2, レジ記録!C$2~C$156)を入力してB3からB4に複写します。

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SUMIF(セル範囲, 式, セル範囲2)はセル範囲1のなかで式と同じ値のセルに対応するセル範囲2の中の数値の合計を返します。

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販売個数と予測個数の差については、単純に時間帯ごとの販売個数−予測個数だと−が表示されてしまうので、ABS関数で絶対値を返すようにしてます。

 

また、合計についてはSUM関数で算出しています。時間のある方は配布しているエクセルファイルでご確認ください。

 

問3

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シ : ③B2*0.8

ス : ③B3/3

セ : ②D1

ソ : ⑧B2

タ : ⑥A2

チ : ⓪A$2~B$7

ツ : 2

 

空欄シ・ス・セ

開始から4時間後の14時の時点で雨が降り始めてしまったという設定です。

法則3 雨天時、売れる個数は、晴天時の約8割になる

法則2 晴天時、1個の価格を50円あげると、売れる個数が6時間で約60個減る

これらの法則に則りあと2時間で全て売り切れるような価格を決めようということです。

 

シート5雨天時の販売予測を使い、2時間で121個を売り切ることができ、かつ最も高い価格を見つけます。

 

シート1の販売予測と同じように晴天時の総販売個数を求めたあと、それに0.8をかけたもの(8割になるので)が雨天時の総販売個数となります。

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セルB3にB2*0.8を入力して、セルC3からJ3まで複写します。

 

また、総販売個数は6時間での個数なので、2時間の個数を求めるために雨天時の総販売個数に6÷2をかけます。

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セルB4にB3/3を入力してC4からJ4に複写します。

 

以上から、2時間で121個を売り切ることができ、かつ最も高い価格である200円で販売すると良いことがわかります。

 

空欄ソ・タ・チ・ツ

渡辺さんは、シート6時間帯ごとの販売個数のまとめとシート7時間帯ごとの販売価格を作成したそうです。

最後の問題は、シート7時間帯ごとの販売価格とシート6時間帯ごとの販売個数まとめの販売個数から、売り上げ金額を求める式を求める問題です。

 

まずは、シート6時間帯ごとの販売個数まとめのセルB2に時間帯ごとの販売個数を求める計算式SUMIF(レジ記録!A$2~A$156, A2, レジ記録!C$2~C$156)を入力してセルB3からB4に複写します。問2でも出てきた式ですね。

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セルB5からB7についても同様の式(範囲の変更は必要)を入力するべきですが、今回はさらにデータを作るのは大変なので問題の図からそのまま引用しています。

 

E列では売り上げ金額を求めます。

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販売価格については、すでに求めたように、13時までの4時間は300円で販売し、雨天になったため14時から200円で販売するのでシート7時間帯ごとの販売価格のセルB6とB7の?部分は200となります。

 

シート6時間帯ごとの販売個数のまとめのE列にはB列の販売個数とシート7時間帯ごとの販売価格を使って売り上げ金額を算出します。

セルE2にB2*VLOOKUP(A2, 時間帯ごとの販売価格!A$2~B$7, 2)を入力してE3からE7に複写します。

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VLOOKUP(式, セル範囲, 式2)は、セル範囲の1列目を上から順に検索し、式と同じ値をもつセルを見つけたら、同じ行にあるセル範囲ないの左から式2列目のセルの値を返す関数です。

 

例えば今回のE2の場合、A2と同じ値をもつセルをシート7時間帯ごとの販売価格のA2~B7の範囲かつ一番左の列(A列)で検索します。見つけたら、式2が2となっているのでシート7時間帯ごとの販売価格のA2~B7の範囲の2列目、すなわちB列の対応するセルの値を返します。

 

8行目の合計についてはSUM関数を使います。これも時間のある方は実際に確認してみると良いでしょう。

表計算の問題については、実際に自分で作って確かめてみるとより知識として定着するのでぜひやってみてください。

 

これで平成30年情報関係基礎の解説は終わりです。お疲れ様でした。

 

最後に

解いてみて思いましたが、全体的に基本情報技術者試験と似通っている部分が多いです。

情報関係基礎を受ける方で将来的にIT業界を目指している方は基本情報の勉強をしておくのもいいかもしれません。

また、教科書では専門教科情報の方になってしまいますが「情報テクノロジー」の教科書で勉強するのもいいでしょう。

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最終更新 : 2018/09/12
 

*1:資料 : 独立行政法人大学入試センターHP https://www.dnc.ac.jp/